法人・企業からのノベルティ注文を獲得する方法【1件で10万円以上の受注も】
この記事の目次
法人注文がハンドメイド作家の収入を変える
個人向けの販売が中心のハンドメイド作家にとって、法人・企業からの注文は収入の大きなレバーになります。1件の注文で数十個〜数百個を発注してもらえるため、まとまった収入を一度に得られます。
企業が求めるノベルティや記念品には、「量産品にはない温かみ・特別感」が必要とされており、ハンドメイドの価値がそのまま強みになります。
企業が発注するハンドメイドの種類
| 用途 | 具体例 |
|---|---|
| 展示会・イベントのノベルティ | オリジナルピンバッジ・レザータグ・巾着 |
| 周年記念品 | 名入れアクセサリー・刻印入り革小物 |
| 社員向け福利厚生ギフト | キャンドル・ポーチ・アロマグッズ |
| 顧客への贈答品 | お菓子詰め合わせ・ハンドメイド和雑貨 |
| 結婚式プチギフト | ラッピング菓子・アロマワックスサシェ |
特に「名入れ」「ロゴ入れ」「オリジナルデザイン」ができる技法を持つ作家は企業からの需要が高いです。
法人へのアプローチ方法
1. 知人・身近な人脈から始める
最初の法人注文は多くの場合、既存の人間関係から生まれます。家族・友人・元同僚が勤める会社の担当者を紹介してもらうことから始めましょう。
2. ビジネス展示会・商談会への出展
「メイド・イン・ジャパン」や「地域のビジネス見本市」には企業のバイヤー・総務担当者が来場します。作品と価格表・発注リードタイム表を持参して商談の機会を作りましょう。
3. クラウドソーシング・発注プラットフォーム
- ストアカ法人プラン:企業研修向けワークショップに法人依頼がある
- Wantedly・coconala企業向け:スキル・制作依頼として企業から問合せが来る場合がある
- minne法人注文:minneには法人・企業向けの大口注文問い合わせを受ける仕組みがある
4. 直接メール・営業
気になる地元の企業に対して、作品サンプルと簡単なプレゼン資料を送る方法も有効です。
法人向け見積もりの出し方
基本的な計算構造
法人向け単価 = 材料費 + 制作時間(時給換算) + 梱包費 + 利益マージン
個人向けの販売価格より10〜20%程度低く設定することが多いですが、数量が多ければ材料費を下げられるため、利益率は上がります。
見積もり項目の例
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品単価 | 1個あたりの制作費用 |
| 数量 | 最低発注数と希望数 |
| サンプル費 | デザイン確定前のサンプル制作費(別途) |
| 梱包・包装 | OPP袋・ギフトボックス等 |
| のし・熨斗 | 必要な場合は別途見積もり |
| 納期 | 受注確定から〇週間 |
| 送料 | 一括or個別配送 |
サンプル費は別途請求することで、軽い気持ちでのサンプル依頼を防ぐことができます。
制作体制の整え方
一人でこなせる数量の限界
一人で制作できる数量は技法によりますが、1アイテム30分とすると、1日8時間で16個、1ヶ月(20日)で320個が限界です。これを超える注文には、制作補助者を雇うか受注を断る判断が必要です。
分業・外注の検討
- 素材加工は専門業者に外注し、仕上げ・ブランディングは自分で担当
- 信頼できる作家仲間と協力して大口対応チームを組む
- 一部の工程を機械・レーザーカッターなどの設備で効率化する
取引条件を書面で明確にする
法人取引では必ず書面(発注書・納品書・請求書)を交わしましょう。
- 発注数・単価・合計金額
- 納期(遅延時のペナルティも記載)
- 支払い期日(例:納品後30日以内)
- デザイン変更・キャンセルポリシー
インボイス制度への対応
2023年10月からインボイス制度が始まり、企業が仕入税額控除を受けるには取引相手の登録番号が必要になりました。法人から大口注文を受ける場合、インボイス登録(適格請求書発行事業者への登録)を検討しましょう。
法人注文は準備と対応が必要ですが、一度良い取引ができると毎年同じ時期に発注してもらえるリピーターになることも多いです。地道に信頼を積み上げていきましょう。