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iichi(イイチ)でハンドメイド作品を販売する方法【美術品・クラフト向け高単価市場】

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iichiとは何か

iichi(イイチ)は、2012年にサービスを開始した日本のハンドメイド・工芸品販売プラットフォームです。「手仕事の価値を伝える」というコンセプトのもと、量産品ではなく手仕事による一点物や小ロット作品を専門に扱っています。

minneやCreemaと比べてユーザー数・出品数は少ないですが、購買力の高いユーザー層が集まっており、高単価作品が売れやすい環境が整っています。


iichiの基本情報

項目 内容
運営会社 株式会社iichi
月額費用 無料
販売手数料 20%(税別)
決済方法 クレジットカード・銀行振込
主なユーザー層 30〜50代・クラフト愛好家・インテリア好き
平均客単価 5,000〜20,000円
海外展開 英語対応あり
特徴 審査制ではない・こだわり作品向け

注意点として、iichiの販売手数料は20%と他プラットフォームより高めです。minne(10.56%)やCreema(11%)の約2倍になるため、価格設定の際には手数料を加味した計算が必要です。


minne・Creemaとの比較

比較項目 iichi Creema minne
販売手数料 20% 11% 10.56%
客単価 高い(5,000円〜) 中〜高(3,000円〜) 中(2,000円〜)
ユーザー数 少ない 中程度 多い
集客力 低い 中程度 高い
作品の審査 なし なし なし
高単価への対応 非常に向いている 向いている やや向いていない
英語対応 あり 部分的 なし
世界観の表現 重視される 重視される 作品単位が中心

iichiが向いているジャンル

陶芸・陶磁器

iichiで最も安定して売れているジャンルのひとつです。茶碗・皿・マグカップ・花器など、使える美術品としての陶器は5,000〜30,000円帯でも売れ、高い需要があります。

ガラス工芸

吹きガラス・とんぼ玉・フュージング(電気炉でガラスを溶かす技法)など、ガラスを使った作品はiichi上で非常に高い評価を受けるジャンルです。一点物性が高く、希少性が価格を支えます。

木工・木工芸

カッティングボード・スプーン・器・小物入れなど、木を使った生活雑貨はiichi上でインテリア好きのユーザーに人気があります。木の種類や仕上げ方法への説明を丁寧に書くことで、素材の価値が伝わります。

金属加工・鍛造

銀細工・真鍮アクセサリー・鍛冶技法を用いたナイフ・調理器具なども高い評価を受けます。制作工程の写真とともに、素材・技法へのこだわりを説明することが重要です。

テキスタイル・染織

手織り布・型染め・藍染め・刺繍作品なども、伝統的な技法を使った作品はiichi上で際立ちます。


iichi向けの出品戦略

世界観を徹底的に構築する

iichiユーザーは「作家のこだわり」と「作品の背景」に強い関心を持ちます。単に写真と価格を並べるだけでなく、次の情報を充実させましょう。

  • 使用している素材・産地のこだわり
  • 制作技法と習得までのストーリー
  • その作品を作るに至った動機・インスピレーション
  • 使い方の提案(どんな場面で使うと良いか)

写真のクオリティに投資する

iichiの購入者は写真から作品の品質を判断します。白背景だけでなく、実際の使用シーンを想定したライフスタイル写真(食卓に置いた陶器、窓際に飾ったガラス作品など)を複数枚用意しましょう。

英語説明文で海外ユーザーを取り込む

iichiは英語対応しており、海外からのアクセスもあります。簡単な英語で材料・サイズ・制作方法を書き添えることで、インバウンド需要を取り込めます。

高単価を恐れずに設定する

iichiでは1万円以上の作品が普通に売れます。手数料(20%)を考慮すると、1万円の作品では2,000円が手数料として引かれ、手取りは8,000円になります。材料費・制作時間を正確に計算し、適切な高単価を設定することが重要です。


iichi活用時の価格計算例

販売価格 iichi手数料(20%) 手取り金額 月10個販売時の月商
3,000円 600円 2,400円 24,000円
8,000円 1,600円 6,400円 64,000円
15,000円 3,000円 12,000円 120,000円
30,000円 6,000円 24,000円 240,000円

手数料は高いですが、客単価が高い分、少ない販売数でも大きな売上になります。


iichiとminne・Creemaの組み合わせ方

iichiはユーザー数が少ないため、集客をiichiだけに頼るのは非効率です。次の役割分担が効果的です。

  • iichi:最高品質の一点物・代表作・高単価作品
  • Creema:クラフト感のある中〜高単価作品
  • minne:定番の入門価格帯作品

iichiで認知を得た作家ブランドを、他プラットフォームでのプロフィールに「iichi出品中」として記載することで、高品質な作家であるという信頼性を補強することもできます。


まとめ

iichiは手数料が高い分、購買力のある顧客層が集まる高単価向けプラットフォームです。陶芸・ガラス・木工・金属加工など、手仕事の価値が伝わりやすいジャンルの作家には特に向いています。

iichiでの成功には、写真と文章で世界観を丁寧に構築することと、高単価を適切に設定する勇気の両方が必要です。まずは代表作を1〜2点出品し、ユーザーの反応を確かめるところから始めてみてください。