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ハンドメイド在庫管理の方法とツール

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ハンドメイド在庫管理の方法とツール

ハンドメイド販売で売上が増えてきたとき、**「二重販売してしまった」「材料が足りなくて作れない」「完成品がどこにあるかわからない」**などの問題が起きやすくなります。この記事では、ハンドメイド作家が実践できる在庫管理の方法とツールを解説します。

ハンドメイドの在庫管理が必要な理由

在庫管理を怠ると発生する問題:

  • 二重販売(複数プラットフォーム出品時):購入者に謝罪・返金が必要
  • 材料切れによる制作停止:繁忙期に材料が尽きてしまう
  • 不良在庫の発生:売れない完成品が増え、資金が固まる
  • 季節商品の残在庫:翌年まで持ち越すリスク
  • コスト管理の混乱:いくら仕入れていくら売れたか把握できない

売上が月5万円を超えたら、在庫管理は必須です。

ハンドメイドの在庫を2種類に分けて管理する

1. 材料在庫(原材料・仕入れ品)

材料在庫は必要なときに必ず手元にある状態を維持することが目標です。

管理すべき項目:

  • 材料名・仕入れ先
  • 現在の残量
  • 発注点(この量になったら補充する量)
  • 単価・仕入れコスト
  • 保管場所

発注点の設定例:

レジン液500ml:残量100ml以下になったら1L注文
ピアスパーツ(丸カン):残50個以下で500個注文

2. 完成品在庫(商品在庫)

完成品在庫はどのプラットフォームにいくつ出品しているかを管理します。

管理すべき項目:

  • 商品名・バリエーション(カラー・サイズ)
  • 各プラットフォームの出品数
  • 倉庫(手元)の保管数
  • 販売価格
  • 制作コスト(原価)

在庫管理ツール:無料から有料まで

1. Googleスプレッドシート(無料・初心者向け)

最もシンプルで始めやすい方法です。

おすすめのシート構成:

  • 材料管理シート:材料名・残量・発注点・仕入れ先
  • 完成品管理シート:商品名・各プラットフォームの在庫数
  • 売上管理シート:月別売上・販売個数

Googleスプレッドシートのメリット:

  • 無料
  • スマートフォンからも更新できる
  • 複数デバイスで同期される
  • 関数(IF・COUNTIF等)で自動集計できる

2. Notion(無料〜有料)

データベース機能が使いやすく、材料在庫・完成品在庫・注文管理を一元化できます。

特にNotionは「在庫ダッシュボード」として複数の情報を1画面で確認できる点が便利です。

3. BASE・STORES・Shopify(EC機能内蔵)

自社ECを運営しているならプラットフォームの在庫管理機能を使いましょう。

  • BASE:商品ごとに在庫数を設定、売り切れ自動停止機能あり
  • STORES:在庫管理・バリアント(サイズ・カラー)管理可能
  • Shopify:最も高機能、複数チャネルの在庫同期も可能

4. Zaiko Robot・ネクストエンジン(複数プラットフォーム連携)

minne・Creema・BASE・メルカリShopsなど複数プラットフォームに同時出品している場合に便利なツールです。

1つの商品が1か所で売れた瞬間に他のプラットフォームの在庫を自動で減らす(二重販売防止)機能があります。月額5,000〜20,000円程度のコストがかかりますが、月商20万円以上なら費用対効果が十分あります。

材料の発注管理:季節イベントに合わせた仕入れ計画

ハンドメイド販売のナレッジとして季節イベントの仕込みは2〜3ヶ月前が基本です。

在庫・材料の仕入れスケジュール例:

季節商戦 仕込み開始 材料仕入れタイミング
バレンタイン(2月) 1月初旬 12月中に材料注文
母の日(5月) 4月初旬 3月中に材料注文
ハロウィン(10月) 8月初旬 7月中に材料注文
クリスマス(12月) 10月初旬 9月中に材料注文
しめ縄(正月) 11月初旬 10月中に材料注文

AliExpressなど海外仕入れの場合は到着まで2〜3週間かかるため、さらに前倒しで注文しましょう。

二重販売を防ぐための実践ルール

複数プラットフォームで同じ商品を出品する場合の鉄則:

  1. 1点ものはどこか1プラットフォームにのみ出品
  2. 同じ商品をminneとCreema両方に出品する場合は、在庫数を正確に管理
  3. 1点売れたら30分以内に他のプラットフォームの在庫を減らす(手動管理の場合)
  4. スマートフォンの通知をオンにして売れた情報をすぐ確認

自動化ツールを使えばこの手間がなくなりますが、初期は手動での管理を習慣化することが重要です。

棚卸し:定期的な在庫確認の習慣

月1回の棚卸しを習慣にしましょう。

棚卸しでチェックすること:

  • 材料在庫の実数確認(スプレッドシートと照合)
  • 完成品在庫の実数確認
  • 出品中の在庫数とプラットフォームの表示数が一致しているか
  • 3ヶ月以上売れていない商品(不良在庫)の確認と対策

季節商戦終了後は残在庫のセール・福袋・SNS限定価格での処分を計画しましょう。

まとめ

ハンドメイドの在庫管理は材料在庫・完成品在庫の2種類を分けて管理し、Googleスプレッドシートまたは自社ECの管理機能から始めることがおすすめです。複数プラットフォームでの二重販売を防ぐために、売れた瞬間に他のプラットフォームの在庫を減らすルールを徹底しましょう。月商20万円を超えたら在庫自動連携ツールへの投資も検討し、在庫管理の手間を最小化することで制作時間を最大化できます。