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収入・税金

ハンドメイド作家のレシート・領収書の管理方法【電子化と保管ルール】

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レシート・領収書を保管しなければならない理由

確定申告で経費を計上するためには、その支出を証明する書類(レシート・領収書)が必要です。税務調査が入った場合、経費の証拠書類を提示できなければ経費として認められない可能性があります。

「レシートがない場合はどうするか」という問いに対して、現金支払いの場合は出金伝票(文具店で購入できる)に日付・金額・内容・支払先を記入することで代替書類とすることができます。ただし、出金伝票は自作のため証拠能力が低い点に注意が必要です。

保管義務期間

申告区分 保管期間 主な対象書類
青色申告 7年間 帳簿・領収書・請求書・契約書など
白色申告 5年間 収支に関係する書類

青色申告者は7年間の保管が義務です。確定申告書の提出期限(3月15日)の翌日から起算されます。2025年の申告分であれば、2032年3月まで保管が必要です。

なお、欠損金(赤字)がある年度の書類は10年間の保管が必要な場合があります。

保管すべき書類の種類

必ず保管すべき書類

  • 材料・資材購入のレシート・領収書(布・糸・金具・レジン・包材など)
  • 通信費の明細(インターネット・スマホの月次明細)
  • 郵便・発送費のレシート
  • ネット購入の注文確認メール・領収書PDF(電子取引のため電子保存が義務)
  • 交通費の領収書・ICカードの利用明細
  • 道具・設備の購入レシート・領収書
  • プラットフォーム手数料の明細(minne・Creemaの管理画面からダウンロード)
  • ワークショップの会場費・材料費の領収書

保管することで有利になる書類

  • 出品・販売記録のスクリーンショット(プラットフォームの売上記録)
  • SNS広告費の請求書・領収書(Meta広告等)
  • 業務関連書籍のレシート
  • セミナー・ワークショップ参加費の領収書

紙のレシートを電子化する方法

スマホアプリで撮影する

紙のレシートをスマホのカメラで撮影してアプリに保存する方法が最もシンプルです。2024年施行の電子帳簿保存法では、紙の書類をスキャン保存する場合にも要件が定められています。

電子化に使えるアプリ一覧

アプリ名 特徴 料金
freee 会計ソフトと直接連携・自動仕分け 有料(月1,980円〜)
マネーフォワード確定申告 会計ソフトと連携・OCR読み取り 有料(月880円〜)
Scannable(Evernote) シンプルな撮影・PDF化 無料
CamScanner PDF化・OCR・クラウド保存 無料(一部有料)
Adobe Scan 高精度OCR・PDFに変換 無料

電子化の際の要件(スキャン保存)

紙の書類を電子化して原本を捨てる場合、以下の要件を満たす必要があります。

  • 解像度:200dpi以上(一般的なスマホカメラで十分)
  • カラー保存:領収書は原則カラーで保存
  • タイムスタンプ付与:受領から最長2ヶ月以内にタイムスタンプを付与(一部会計ソフトが対応)
  • 検索できる状態での保存:日付・金額・取引先で検索できること

freeeやマネーフォワードなどの会計ソフトに取り込む場合、これらの要件を自動的に満たす処理が行われます。

電子帳簿保存法(2024年完全義務化)への対応

電子取引データは電子保存が義務

2024年1月以降、ネット上で行った取引の証拠データ(メール・PDFの領収書・注文確認メール)は、電子データのままで保存することが義務です。印刷して紙で保管することは認められなくなりました。

電子保存が必要な主なケース:

  • ネット通販(Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング)での材料購入の注文確認メール
  • minne・Creemaの手数料明細(管理画面からのダウンロード)
  • SNS広告の請求書(Meta広告・Google広告)
  • 電子請求書・電子領収書(PDF形式)

電子データの保存方法

以下のいずれかの方法で電子データを保存します。

  1. 会計ソフトに取り込む(freee・マネーフォワードなど)
  2. クラウドストレージに保存(Google Drive・Dropbox等)
    • ファイル名に日付・金額・取引先を含める(例:20260405_1500_Amazon.pdf)
  3. 専用の電子保存ソフトを使う

捨ててはいけない書類の種類

以下の書類は保管期間中は絶対に破棄しないでください。

  • 確定申告書の控え(税務署受付印またはe-Tax送信確認)
  • 青色申告決算書の控え
  • 源泉徴収票(会社員の副業の場合)
  • 開業届・青色申告承認申請書の控え
  • 契約書・覚書(卸先・委託先との契約)
  • 社会保険料の支払い証明書(国民健康保険・国民年金)
  • 生命保険料控除証明書(控除を受けた年分)

効率的な保管体制の作り方

月別クリアファイルシステム

月ごとのクリアファイルを用意し、紙のレシートをその月のファイルに入れるだけのシンプルなシステムです。年末には1月〜12月の12ファイルをまとめてファイルボックスに入れて保管します。

デジタルフォルダの命名規則

電子書類は以下の命名規則でフォルダを整理することをお勧めします。

/tax/2026/
  /receipts/
    /01_January/
    /02_February/
    ...
  /sales_reports/
  /contracts/

ファイル名は「日付_金額_取引先.pdf」形式(例:20260405_15000_Amazon.pdf)で統一することで、後から検索しやすくなります。

まとめ

レシート・領収書は青色申告者は7年間、白色申告者は5年間の保管が義務です。2024年以降、ネット取引の証拠データは電子データのまま保存することが義務化されています。freeeやマネーフォワードに書類を取り込むことで、電子保存要件を満たしながら会計処理も同時に完了できます。紙のレシートはスマホで撮影して電子化し、月ごとに整理する習慣をつけることで、年末の書類整理の手間を最小化できます。