購入者の投稿(UGC)を増やしてハンドメイド集客に活かす方法
この記事の目次
UGCが「公式投稿」より信頼される理由
UGC(User Generated Content、ユーザー生成コンテンツ)とは、作家自身ではなく購入者・利用者が自発的にSNSに投稿したコンテンツのことです。写真・動画・レビューなどが含まれます。
なぜUGCが効果的かというと、「売り手の声」より「買い手の声」のほうが信頼されるからです。マーケティング調査では、消費者の約88%が「オンラインレビューを個人の推薦と同等に信頼する」というデータがあります。ハンドメイド作品のような「実際の品質が見えにくいもの」ほど、この傾向は強くなります。
ハンドメイド作家が自分の作品を紹介する写真は「自己PR」として受け取られますが、購入者が「使ってみた感想」「届いたものがかわいかった」という投稿は「純粋な体験談」として受け取られます。この差が購買意欲に大きく影響します。
UGCを増やす4つの施策
施策1:梱包内へのSNS投稿依頼カードの同封
最もシンプルで効果的な方法が、発送する梱包物の中に「SNS投稿のお願いカード」を同封することです。カードの内容は次の要素を含めましょう。
- お礼のメッセージ(感謝を伝えることが最初)
- 投稿をお願いする一文(強制でなく「もし良ければ」の形で)
- オリジナルハッシュタグ(後述)
- アカウント名(@〇〇)をタグ付けする案内
カードのサイズは名刺サイズ(91×55mm)が収まりやすく、コストも低く済みます。Canvaで作成してコンビニプリントすると1枚数円〜十数円で制作できます。
例文:
「このたびはお買い上げありがとうございました。もし気に入っていただけましたら、SNSに投稿していただけると嬉しいです。ハッシュタグ #〇〇ハンドメイド をつけて投稿していただくと、私のストーリーズで紹介させていただくことがあります。」
施策2:オリジナルハッシュタグの設定
ブランドや作家名を含むオリジナルハッシュタグを作ることで、UGCを一か所に集める「タグ検索の窓口」が生まれます。
良いオリジナルハッシュタグの条件:
- 短くて覚えやすい(10〜20文字以内)
- すでに他の人が使っていない(検索して確認)
- ブランド名・作家名が入っている
例:#alohabeads購入品、#handmaderosette_by_maki など
施策3:タグ付けを促進するインセンティブ
ハッシュタグ投稿や作家アカウントへのタグ付けをしてくれた人に対して、次回購入時の割引コードを送る、という施策がUGC増加に効果的です。
ただし「投稿してくれたら〇〇円引き」という直接的な金銭的インセンティブは、ステルスマーケティングにあたる可能性があるため、透明性を持って実施することが重要です。「感謝のサプライズ」として次回クーポンを送る形が一般的で問題が少ない方法です。
施策4:実際のUGCをリポスト・シェアする
購入者の投稿をリポスト(再共有)することで、「投稿したら作家に紹介してもらえる」という認知が広がり、さらに多くのUGCが生まれる好循環が作れます。
| UGCを増やす施策 | 費用 | 効果の大きさ | 実施難易度 |
|---|---|---|---|
| 梱包内カード同封 | 低(1〜15円/枚) | 大 | 低 |
| オリジナルハッシュタグ設定 | 無料 | 中 | 低 |
| タグ付け促進インセンティブ | 中(割引コスト) | 大 | 中 |
| UGCのリポスト・紹介 | 無料 | 中〜大 | 低 |
UGC投稿をリポストする際の許諾の取り方
購入者の投稿をリポストする際は、必ず投稿者の許諾を取ることが必要です。許諾なしのリポストは著作権の問題になります(写真の著作権は投稿者本人に帰属します)。
許諾の取り方(DM例):
「〇〇をお買い上げいただき、素敵なお写真を投稿してくださってありがとうございます!もし良ければ、私のInstagramのストーリーズまたは投稿でシェアさせていただいてもよろしいでしょうか?もちろん強制ではありませんので、お気持ちが合わなければお断りいただいて構いません。」
このようにDMで丁寧に許諾を求めることで、ほとんどの場合は快諾してもらえます。また、許諾を得た際にはクレジット表記(@投稿者名)を必ず入れましょう。
梱包カードに「ハッシュタグ投稿をシェアさせていただく場合があります」という一文を入れておくと、リポスト時の手続きが簡略化できます。ただしDMでの個別許諾を取ることが丁寧な対応であり、信頼関係構築にもつながります。
UGCをショップページに活用する方法
minneのショップページへの活用
UGCの写真をショップのプロフィール文やコンセプト文に間接的に活用できます(写真の直接掲載はプラットフォームの利用規約を確認)。購入者の声として「お客様の感想」をテキストで紹介する方法は多くのプラットフォームで可能です。
BASEやSTORES独自サイトでの活用
独自のECサイト(BASEやSTORESを使ったショップ)では、トップページや商品ページに「お客様の声」セクションを設けて、許諾を得たUGCの写真やレビューコメントを掲載できます。これが購入検討者の「これを買って大丈夫か」という不安を解消する「社会的証明」として機能します。
Instagramのハイライト活用
ハイライトに「お客様の声」カテゴリを作り、UGCをリポストしたストーリーズを保存しておくと、プロフィール訪問者が過去の購入者の反応を確認できるライブラリが作れます。
まとめ:UGC戦略の始め方
- 梱包カードを作って今すぐ同封し始める(最速で実施可能な施策)
- オリジナルハッシュタグを1つ決めてプロフィールに掲載する
- 投稿してくれた人にはDMでお礼と許諾確認を送る
- 許諾を得たUGCをリポスト・ハイライトに蓄積する
- UGCが増えてきたらショップページへの掲載を検討する
UGCは「作ってもらうもの」ではなく「生まれやすい環境を整えるもの」です。梱包カードという小さなアクションから始めることで、購入者が自然と情報発信者になってくれる仕組みが育っていきます。